【注目】FIRE目指す前に必ず心得るべき! 失敗例3選と対処方法
最近、巷を賑わしているFIRE。
本来の意味をまだ知らない人のために記載しておきます。
FIRE(Financial Independence, Retire Early)は、経済的独立と早期退職を目標とするライフスタイル。FIREを達成するための方法は、収入増や支出減を模索しながら、意図的に貯蓄率を最大化することである。 その目的は、(FIRE達成後の)生涯の支出を賄うのに十分な不労所得を得ることだ。
ウィキペディア
過去にも同様のライフスタイルはありました。
FIREの特徴としては、ムーブメントとして若者を中心に受け入れられているところです。
夢の生活を勝ち取るためのFIREですが、失敗例もSNS等で多数報告されています。
そこでこれからFIREを目指す人に向けて、リスク回避のために失敗例と対処方法を紹介しますので参考にしてもらえれば幸いです。
私(MeoMeo)もFIREは大変興味があって失敗例を調べているよ。リスク回避できてこそ本当のFIREだよね。
目次
⑴FIREの失敗例3選
南国のビーチで何か月ものんびり生活。
「労働」を経験したことがある人なら必ず夢見る天国ライフですよね。
それを現実にしてしまうのがFIREですが、天国ライフには失敗例があります。
1⃣資金が底をつく
FIREするために必要な貯蓄金額は一体いくらなのでしょうか?
FIREの方法は様々ありますが、今回は最も一般的な「4%ルール」をご紹介します。
4%ルールとは、ポートフォリオの4%の資金で1年間の生活費を賄えれば、貯蓄が30年以上持続する可能性が95%だということです!
FIRE最強の早期リタイア術/クリスティー・シェン&ブライス・リャン/ダイヤモンド社
わかりやすく解説しますと、ポートフォリオとは形成した個人総資産です。
数式にしますと「1年間の生活費×25(=4%)」が貯蓄に必要な資産となります。
(例)20万円/月×12か月×25=6,000万円
この総資産を4%内で取り崩しながら、残りの資金は株式投資等で運用するのです。
そうすれば30年後も95%以上の人が資金が底をつくことなく生活できるという実証データに基づきます。
ここで気づいた人もいると思いますが、6,000万円の資産を利回り4%の株式配当収入で運用できれば一切資産を取り崩すことなく継続して生活ができます。
6,000万円もの個人総資産をどうやって築くの?という問題があるよね。その問題はまた別の記事で紹介するね。
しかし、この定説も突発的な資金需要が発生した場合、崩される可能性があります。
例えば、「株価の暴落」「医療費の発生」などのケースです。
このような問題が発生することで、年間4%以上の支出が必要になり、30年間の生活が維持できなくなることが考えられます。
2⃣孤立状態になる
FIREを達成すると不労所得で生活ができることになります。
早起きや毎朝の通勤ラッシュも必要なし、また会社の理不尽な仕事を熟す必要もなく生活があなたの想いのままに過ごすことができるのです!
素晴らしいことですが、逆に言えば社会との関わりが極端に希薄になるのも事実です。
ところで、あなたは今まで失業を経験したことがありますか?
1か月間、仕事をせずに家で過ごしたことはありますか?
長期休暇に慣れていない日本人のライフスタイルには、他人との接触が希薄な状態で1か月過ごすことは結構苦痛が伴います。
最初の1週間くらいは快適に過ごせますが、社会と関わらない生活は想像以上に精神的なダメージを与えるものなのです。
FIREすれば1か月どころではありません。
失業状態のような生活が一生続くのです。
失業状態が一生続くと考えると少し怖い気がするね。
3⃣生きる意味を喪失する
②と関連しますが、FIREの達成で生きる目的を失ってしまう人がいます。
当初は以前からやりたかったことを率先して行い充実した日々を過ごすことでしょう。
ところが、それも数か月過ぎるとやりたかったことがなくなってきます。
その後は、無味乾燥な日々が永遠に続いてしまうのです。
人間は社会的な生き物で、他人との関わりの中で自己承認欲求が満たされるのです。
しかし、FIRE生活の中で、社会的な自己承認欲求が満たされないまま一生過ごすことを想像してみてください。
そのような生活に埋もれてしまい体調や精神に異常をきたすケースも充分考えられるのです。
このサイトは、FIRE達成者がFIREから半年経った時の信条を赤裸々に綴っています。
「正直に言うと、飽きた」の文字。
FIREを目指す人は、この事実をしっかりと受け止めておく必要があります。
⑵FIREの失敗例の対処方法
失敗例に対しては対処方法を得ることで、迷いなくFIREを目指すことができます。
3つの失敗例の対処方法を一つ一つ確認していきましょう。
1⃣資金が底をつくケース
当たり前ですが、これが最も堅実な方法です。
では、どれくらいの予備費が必要になるのでしょうか?
《株価の暴落ケース》
「現金クッション」の考え方で対処します。
株価暴落する際に決して行ってはならないのが、狼狽売りです。
狼狽売りは、株価暴落に精神が耐えきれず株を売ってしまうことだよ。売れば下がった株価で確定してしまうからね。
現金クッションとは、金利の高い預金口座に緊急時用資金を準備することです。
米国市場の場合、株価暴落は最長5年あれば暴落前の状態の戻るとされています。
現金クッションの計算式は以下のとおりです。
現金クッション = 年間支出 × 年数
(例) 年間支出240万円、年数5年
240万円 × 5年 = 1,200百万円
現金クッションと言っても、1,200百万円を予備費で準備するのは高額ですよね。
でも、この金額も株価に影響を受けにくい株式配当収入があれば軽減できます。
なぜなら、配当金は株価でなく取得済の株式数に対する支払われるからです。
現金クッション=(年間支出-年間利回り)× 年数
(例)年間支出240万円、総資産3,000万円(半値を想定)、利回り3%、年数5年
(240万円-3,000万円×3%)× 5年 = 750万円
また年間支出を80%に下げたり、高配当株式へ資産を置き換え年間利回りを4~5%に上げれば、現金クッションの額はさらに下がります。
《医療費の発生》
日本で高額な医療費が発生した場合、負担額はどれくらいになるのでしょうか?
日本には高額療養費制度があり、多くの負担額はその制度で還付されます。
高額療養費制度とは、同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、自己負担額を超えた分が、あとで払い戻される制度です。
全国健康保険協会HP
(例)医療費が100万円かかったケース(標準的なサラリーマン)
窓口負担が30万円程度であり、そのうち8万円程度を自己負担することになります。
つまり、残りの21万円程度は一定の手続きを取れば還付されるのです。
日本ではこの制度が確立されているため、数百万単位の医療費負担を考えるケースを想定する必要はほとんどありません。
医療費負担として還付前金額を考慮して30万円~50万円程度確保しておくと安心です。
高額療養費制度の自己負担額は 全国健康保険協会HP(https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3030/r150/)で詳細を確認しておいてね。
2⃣孤立状態になるケース
孤立状態を避ける手段として、最も現実的な方法はセミリタイヤです。
手段は問いませんが、FIREを達成した後も何らかの形で仕事等を続けることです。
現在の職場に正社員でなく嘱託勤務、他の職場でアルバイト、少額の報酬でNPO活動に参加等方法はいろいろあります。
経済的な不安感はないため、望まない仕事をする必要はありません。
どちらかと言えば、社会貢献するような気持ちで関われる業務がよいです。
また、過去に給料の低さから諦めた仕事があれば、再チャレンジするチャンスです。
あなたがFIREに達するまで、数年間も投資を継続し目標を達成した実績があります。
投資とSNSの世界はとても相性がよく、あなたの投資ノウハウはSNSで注目を浴びる可能性があります。
積極的にSNSで情報を発信することで、あなたは自己承認欲求を満たせるでしょう。
このように海外からでも投資情報を発信できることがSNSの魅力ですよね。
FIREは達成しようとしても一定の年月を経ないと達成できません。
その過程のノウハウは、FIRE希望者にとっても大変魅力的なものなのです。
対面上の交流を望むのであれば、あなたが住む地域で開催されている各種コミュニティ活動に参加することもよいです。
趣味サークル、介護ボランティア、外国人の日本語学習支援等あなたが興味の対象を拡げることで参加できる領域は無数にあります。
今まで目に留まりもしなかった意外な活動も探せばあるものです。
コミュニティによれば、あなたはまだ若年の部類に入るかも知れません。
そこであなたの若い感性を存分に発揮することは、コミュニティを活性化させるためにも大変意義深いものとなるはずです。
3⃣生きる意味を喪失するケース
あなたはなぜFIREを目指すのですか?
FIREを目指す前、FIREを目指しながら徹底的に考え抜くことをおススメします。
朝ゆっくり目覚めたい、労働から解放されたい、漠然とした自由が欲しい・・・
現状から逃れるためだけにFIREを目指しているのなら、もう一度しっかりと考え直した方がいいです。
見極めるポイントは、FIREしなければ希望が必ず成し遂げられないかどうかです。
例えば、「労働から解放されたい」ですが、あなたが転職することで成し遂げられることかも知れません。
一度FIREしてしまうと、再就職が困難である等なかなか以前のような生活に戻れない現実もあります。
FIREのデメリットも踏まえて、FIREする理由を考え抜くことは最も大切な作業なのです。
⑶FIREで心得るべき失敗例3選と対処方法まとめ
最近、FIREが巷を賑わしていますね。
FIREは日本でもムーブメントとして若者を中心に受け入れられています。
夢の生活を勝ち取るためのFIREですが、失敗例もSNS等で多数報告されています。
これからFIREを目指す人のために失敗例とその対処方法をまとめてみました。
- FIRE失敗例3選
- 資金が底をつく
- 孤立状態になる
- 生きる意味を喪失する
- FIRE失敗例の対処方法
- 予備費を準備する
- 完全リタイヤをしない
- SNSを最大限活用する
- 各種コミュニティに積極的に参加する
- FIREする理由を徹底的に考え抜く
FIREと一言で言っても、色々なパターンがあります。
そのパターンの中で、その人に最も適した方法で行うのが望ましいです。
闇雲にFIREを成し遂げた場合、そこには単なる終わりなき空白の時間が拡がっているだけかも知れません。
私は FIRE否定論者ではありませんが、負の部分を知っておくことはとても重要です。
負の部分を克服していくことが、真のFIREワールドに近づく最善の方法と思うからです。
今回の記事は、奥深いFIREの世界の入り口を少し覗いただけのものです。
これからもFIREの世界を出来るだけ多くの人と共有できるよう記事を増やしていきたいと考えています。
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