宅建×銀行員はなぜ相性がマッチするの? メリット6選でわかりやすく解説

2023年2月18日

宅建と銀行員の相性ってマッチするの知っていますか?

それは宅建の不動産知識が銀行の融資業務に活かされるからなんですよね。

ところで、近年は融資=担保(不動産・保証人)は古い考え方となっています。

その理由は、企業に融資する際、担保融資(不動産や保証人の有無が基準)より事業性融資(事業の将来性や成長性が基準)が重要視されるように変化したからです。

ですが、個人の住宅ローンでは相変わらず担保融資を重視している側面があります。

そのため宅建は、今でもなお銀行では取得が推奨されている代表的な国家資格なのです。

また、宅建は銀行員にとって融資だけでなく他にも相性が良い要素があります。

例えば、銀行業務外にも目を向けると、さらに広い分野で役立てることができます。

今回は宅建×銀行員の視点でそのメリット6選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

きっと現役の銀行員のみならず、未来の銀行員志望の方にも役立つと思いますよ。

MeoMeo

私MeoMeoは現役で金融機関に勤務する宅建士ですよ。宅建が銀行員にどれほど役立つかを経験を踏まえて説明しますね。

⑴宅建×銀行員のメリット6選(銀行業務内)

宅建は、年間20万人超が受験する日本最大受験者数を誇る国家資格です。

その人気の理由は、取得後のパフォーマンスの良さにあります。

それは銀行業務との関係でも同様のことが言えます。

以下でその理由について紹介していきます。

1⃣取引先に不動産知識をアピール 

融資を行う場合、大きく分けて融資の性質が2つに分かれます。

一方が「運転資金」であり、他方が「設備資金」です。

「運転資金」の場合、企業や個人の資金繰りを目的として融資するため無担保で実行されるケースが多いです。

しかし、不動産等を取得するための「設備資金」(住宅ローンが代表例)の場合、融資実行に合わせて不動産担保の設定するケースが多いです。

その場合には、宅建の知識は大いに活かせますし、取引先に対しても不動産知識の信頼性をアピールできます

融資営業を行う女性銀行員が宅建を取得していると、取引先に不動産知識や契約手続に対する信頼度が増すことは言うまでもありません。

宅建士になると名刺に記載できるので、取引先と名刺交換するだけで相手に信頼性をアピールできますよ。

2⃣人事考課のアピール

銀行に勤務していると取得が必須の資格が多数あります。

例えば、証券外務員Ⅰ種試験は投信等のリスク商品販売をするために取得が必須の資格に該当します。

ただし、宅建の場合、取得しなければ融資等の銀行業務ができないわけではないため取得が必須ではありません(ただし信託銀行は例外あり)。

逆の言い方をすれば、取得が必須でない分、取得することで人事考課上のアピールができることになります。

特に、融資業務では一目置かれる存在になり得るでしょう。

さらに管理職になるには宅建レベルの資格取得が必要とされている銀行もあります。

出世したい人にとっては、取得が必須の資格と捉えてもよいでしょう。

出世のためには「宅建」「FP1級」「簿記1級」「証券アナリスト」「中小企業診断士」等の資格が有効だと言われていますよ。

3⃣報奨金のゲット

宅建を取得すると、銀行から報奨金が支給されるケースが多いです。

しかし、不動産会社のような資格手当が支給されるケースは稀です。

この点に関しては、各銀行によって待遇の相違がありますので、勤める銀行がどのような待遇なのか一度調べてみてください。

なお、不動産会社に勤務した場合、必ずと言っていいほど試験合格の報奨金や宅建士の資格手当が取得できます。

その金額もバラツキがありますが、資格手当はおおよそ1万円/月~5万円/月程度です。

不動産会社に勤務する宅建士は、12万円/年~60万円/年の資格手当が上乗せがあるのはすごいですね。業務と資格が直結しているからそれだけ優遇されるのでしょうね。

⑵宅建×銀行員のメリット6選(銀行業務外)

宅建士である銀行員のメリットは銀行業務のみに限りません。

銀行員でありながら、また銀行員を辞めた後でも役立つ場面が多いです。

それでは3つのケースをみていきましょう。

4⃣転職に活用する(信託銀行、不動産・建設会社、士業関係)

【信託銀行】

銀行間の転職にも役立ちますが、特に信託銀行に転職する場合は最適です。

なぜなら、信託銀行では不動産の管理等を行う不動産信託を業務としているからです。

宅建士登録のための2年以上の実務経験は、銀行の融資業務では認められないけど、信託銀行の不動産信託業務では認められる可能性があるよ。

【不動産・建設会社】

不動産会社の業務については、5名の従業員のうち1名の専任宅建士が必要です。

そのため転職サイトでは、絶えず宅建士の募集が目につくほど需要があります。

また、建設会社では自ら設計・建築後に販売まで手掛ける会社は多いです。

そのため常日頃から宅建士を配置しているため、建設会社による宅建士募集の需要も充分考えられます。

【士業関係(宅建士を除く)】

不動産系の士業に転職する際、宅建士の保有はアピール度が高いです。

特に関連が高いのが、不動産登記関連(司法書士、土地家屋調査士)や不動産鑑定士等です。

不動産登記関連では、不動産取引の現場で不動産会社の宅建士とやりとりするケースもあるので、あなたが宅建士を保有することで信頼度は格段にアップします。

5⃣独立に活用する(宅建業、他業ミックス)

【宅建業】

宅建業を独立開業する際は、言うまでもなく宅建士の資格は最大限に有効です。

そうした道を歩む元銀行員も少数ですが存在するのも事実です。

銀行実務と宅建業はリンクしている分野も多数あり、特に住宅ローン等の不動産取引決済の実務は大変役に立ちます。

【他業ミックス】

宅建業を主体として独立開業するのではなく、他業で開業する際に宅建士の資格を活用する方法です。

例えば・・・                                     建設業×宅建、不動産鑑定士×宅建、土地家屋調査士×宅建、行政書士×宅建など

不動産関係に拘る必要はありませんが、できれば不動産関係の方が相性がよいでしょう。

あなたが主体とする業務の幅を拡げることは間違いありません。

6⃣副業に活用する(webライター、ブロガー、宅建士)

【webライター、ブロガー】

まさに今の私がこれです。

宅建士の資格をwebライター、ブロガーとして活用する方法です。

webライター、ブロガーは副業と親和性が高く最適です。

また宅建に関する記事を書くことは多くのメリットがあります。

実体験を経ることで実感できるのですが、そのメリットについて詳しくは別の記事で書かせていただきますね。

【宅建士】

銀行員をしながら宅建士で副業?

重要事項説明のみを行う宅建士を週末のみ雇うケースも実際にあるのです。

宅建士の副業については、以下の記事をご覧ください。

宅建の副業のすべて|報酬相場から在宅勤務まで宅建士が解説!|ストレスフリーランス (stressfreelance.net)

副業する際には、勤務する銀行の就業規則等をしっかり確認しておいてくださいね。まだまだ副業を前向きに認めていない職場は少なくないですからね。

⑶宅建×銀行員のメリット6選まとめ

以前より宅建は銀行では取得が推奨されてきた代表的な国家資格です。

例えば、融資等の銀行業務内はもちろんのこと、銀行業務外にも目を向けるとさらに広い分野で役立つことが理解できます。

今回は、宅建×銀行員の視点でそのメリット6選をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

宅建×銀行員のメリット6選まとめ
  1. 宅建×銀行員のメリット6選まとめ(銀行業務内)
    • 取引先に不動産知識をアピール
    • 人事考課のアピール
    • 報奨金のゲット
  2. 宅建×銀行員のメリット6選まとめ(銀行業務外)
    • 転職に活用する(信託銀行、不動産・建設会社、士業関係)
    • 独立に活用する(宅建業、他業ミックス)
    • 副業に活用する(webライター、ブロガー、宅建士)

本文でも書いたように宅建×銀行員はかなり相性が良く、可能性を拡げることは事実です。

単に銀行の融資で活用するだけの範囲でなく、活用方法によれば銀行で勤務している以上の報酬を得るチャンスがあります。

現在の私はまだその地点まで到達してはいませんが、実際そのほどのレベルに達することも可能です。

たかが宅建、されど宅建です。

宅建をこれから取得する人、宅建を取得したがまだ活用出来ていない人

この記事をもとに可能性を信じて羽ばたいてください。

宅建という資格のコスパの良さに本当に驚きますよ。

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Posted by MeoMeo