【重要】宅建は高校生でも目指せる!お悩みQ&Aで疑問一挙解決

2023年2月18日

宅地建物取引士(以下、宅建士)になりたい高校生のイメージは、今まで皆無でした。

しかし、SNSで検索すると宅建受験を希望する高校生は案外多いのです。

高校生にとって宅建試験は未知の世界です。

そのため、ネットでも宅建試験に関する数多くの質問が挙げられています。

高校生からの質問を読んだことで引っ掛かったことが一つあります。

それは身近な大人たちの回答が余りにもあやふやなことです。

宅建試験や宅建士の役割は、過去の時代とはかなり異質なものとなっています。

そのような背景を踏まえた回答を高校生に対して行う必要があります。

今回は高校生がSNSで具体的に発している質問について、Q&A方式でわかりやすく回答したいと思います。

MeoMeo

金融機関に勤務する宅建士MeoMeoが回答しますので、どうぞ最後までお付き合いください。

⑴宅建は高校生でも目指せる!Q&Aで疑問一挙解決

宅建試験は1958年に開始した歴史のある国家試験です。

現在でも年間20万人超が受験する日本で最も受験者が多い国家試験と言われています。

過去の合格率と合格点の推移を見てみましょう!

実施年度合格率合格点
1981年(昭和56年)19.0%35点
1995年(平成7年)13.9%28点
2001年(平成13年)15.3%34点
2011年(平成23年)16.1%36点
2019年(令和元年)17.0%35点
<参照:Wikipedia 宅地建物取引士>

昭和、平成、令和を通して合格率は約15~20%、合格点は35点前後で推移しています。

ただし、1981年以前では合格率が20%超から30%に推移していた時代もあります。

宅建試験が簡単であるイメージはこの時代の合格率も影響しているように感じます。

しかし、現在では20万人程度受験して3万人程度しか合格しない試験です。

受験すれば誰でも合格できる試験でないことは、数字が物語っているとおりです。

1995年はMeoMeoが受験した年だよ。合格率13.9%、合格点28点で超難しかった年と言われている。ちなみに自己採点が32点だったから、合格発表までは不合格と決めつけていた記憶があるよ(汗)。

この点を踏まえて、以下のQ&Aを解説していきましょう!

1⃣宅建は高校生でも受験可能!

Q)宅建は高校生でも受験はできますか?

A)年齢・性別・学歴・国籍等の制限は一切なく誰でも受験できます。

(私が受験した1995年(平成7年)までは、高等学校卒業以上、若しくは宅地建物の取引に関し2年以上の実務経験を有する者等という受験資格の制限があった)。

あまり年配の人に確認すると、高校生は受験できないと勘違いしている場合もあるよ。

2⃣宅建は高校生でも合格可能!

Q)宅建を高校生でも合格が可能ですか?

A)もちろん可能ですが、事実を証明するのは案外難しいです。Twitterのツイート「試験合格後に未成年者により宅建士登録が可能か?」を参考にしてください。

SNS上では現役高校生でありながら合格された方の記事にたくさん出合えます。

ただし、この合格者たちも当然しっかりと勉強して勝ち取った話であります。

高校生であろうとなかろうと、努力なくしては合格できない試験であることは言うまでもありません。

3⃣宅建取得は無意味ではない!

Q)宅建取得を目指したいのです。しかし、両親や学校の先生に相談した結果、宅建は誰でも合格する試験なので取得しても意味がないと言われました。それって本当なのですか?

A)無意味では全くありません。理由の一部を記載しておきますが、この他にもまだ役立つ要素はあると考えます。  

  1. 一生を通して活用可能な国家資格を保有できる
  2. 高校や大学卒業時または転職時の不動産、建築、金融系等幅広い分野のアピールポイントになる
  3. 実務契約や宅建以外の法律系資格を狙う際の民法知識が得られる
  4. 不動産の売買や賃貸借の知識が自らの取引で役に立つ
  5. 宅建試験や実務経験をSNS発信で広告収入を得るチャンスが得られる
                                         

高校生が宅建合格の価値を実感することは難しいかも知れません。

しかし、社会経験を経るにつれて宅建の知識が活きる機会が実感できるはずです。

なぜ私が自信をもってこのようなことが語れるのか?

それは私が宅建合格歴25年以上の経験を経てそう確信しているからです。

だから、あなたも自信を持って宅建試験に臨んで欲しいと思います。

4⃣宅建合格に向けての勉強方法は?

Q)宅建合格に向けたの勉強方法はどうすればよいでしょうか?また独学でも合格は可能ですか?

A)具体的な勉強方法の記事を2つ掲載しておきますので確認してみてください。また独学での合格は可能であり、2つ目の記事で証明されています。

<中卒者のために書いたMeoMeo記事>

勉強の方法は高校生でも中卒者でもスタイルは同じです。

正直なところ学歴は関係ありません。

学歴を言い訳にする人は、すでにその時点で負けていると思ってください。

https://tarotarofuityou.com/post-71

宅建合格を目指す高校生の難点は、以下の2つとMeoMeoは考えます。

A:宅建試験に不合格でも進学・就職の逃げ場があること
B:高校での勉学や部活等が多忙で時間が取りにくいこと

Aについては、宅建合格にどれほどの熱意を持っているかが合否の分かれ目です。

Bについては、合格に必要な勉強時間は最低300時間と言われています。

夏休み等の時間を利用して、如何に効率よく勉強ができるかがカギを握ってます。

3年生では、宅建試験(10月開催)と進学や就職の時期が重なるため、できれば2年生までに取得するのが望ましいです。

独学合格の現役高校生が書いたブログ記事>

立場が同じ高校生の記事であるため共感できる部分がたくさんあるでしょう。

独学による合格であり、その際に使用した問題集や参考書も掲載されていますので、とても参考になると思います。

ただし、勉強の期間3か月・150時間の1発合格はあまりにもスムーズです。

確実に合格を狙うのなら、勉強の期間・時間ともにさらに上澄みした方がよいでしょう。


学校の勉学との兼ね合いからも、勉強期間は3~6か月、300時間以上は確保したいところですね。

5⃣宅建合格後の活かし方とは?

Q)宅建合格後の活かし方はどのような方法がありますか?

A)合格後の活かし方で最も重要なことは相乗効果です。

つまり、単に宅建に合格した事実だけで留まるのではなく、あなたの人生に連動させて欲しいのです。

3で記載したとおり、宅建合格にはその後の人生で活かす場面がたくさんあります。

あなたにはそれを恐れずに積極的に挑戦して欲しいと思います。

宅建を保有していれば、将来最低でも仕事で路頭に迷うことはありません。

宅建保有を糧に、さらにハイレベルの資格取得や就職を目指して欲しいです。

それが達成できた時、あなたの宅建合格はさらに輝くのです。

そのためにも、とにかく「試験に合格すること!」が大事です。

宅建を選んだあなたの選択は決して間違っていないのです。

両親や学校の先生より、宅建受験のせいで学校の勉強や部活が疎かになったと言われないよう気を付けてくださいね。

⑵宅建は高校生でも目指せる!Q&Aで疑問一挙解決まとめ

意外にも宅建の受験を希望する高校生は多いのです。

しかし、高校生が発する疑問に身近な大人が正確に答えられているとは限りません。

今回は高校生がSNSで具体的に発している質問について、わかりやすく回答をまとめてみました。

宅建は高校生でも目指せる!Q&Aで疑問一挙解決まとめ
  1. 高校生でも宅建の受験&合格が可能
  2. 合格は一生使える国家資格の取得
  3. 就職、転職時のアピールポイント
  4. 法律系資格を狙う際の知識が身に着く
  5. 不動産売買や賃貸借の知識が身に着く
  6. 宅建情報SNS発信による広告収入のチャンス
  7. 学業や進学・就職と宅建受験の両立が大事
  8. 宅建合格後の最も重要な活かし方は相乗効果
                                      

宅建士については、平成26年の宅建業法改正により宅地建物取引主任者から宅地建物取引士(宅建士)に名称変更がされました。

改正の理由として、不動産取引業務の複雑化および多様化を踏まえた取引環境の大きな変化を背景にふさわしい資格名称にしたものです。

宅建士は、不動産の専門性を備えた職種として社会的な地位を確立しつつある士業であることを引用文で説明して締めくくりたいと思います。

宅建業法においては、宅地建物取引の重要な過程において、宅地建物取引士を関与させ、公正な取引の実現を図っているが、宅地建物取引士がこの職責を全うするためには、この取引を安全に進めるための専門家としての知識が必要である。ここで要求される知識は、当該取引において直接必要となる宅建業法等の法令、税務知識等に関するもののみならず、社会的・経済的環境に関する知識なども含まれる。

引用:宅地建物取引士の使命と役割【別冊】P59 /公益財団法人 不動産流通推進センター

にほんブログ村 資格ブログ 宅建試験へ
にほんブログ村

宅建

Posted by MeoMeo